ポルトガル芸術において、教会や修道院、家屋の装飾に使われるタイルを「アズレージョ」と言います。その起源は、アズール(AZUL)=青 の意味からきています。8世紀にイスラム教徒がイベリア半島を支配した時代にアラブ人によってもたらされ、ラテン、モザイクのことをズーリ(ZULIZ)と呼ぶようになりました。15 世紀になり、キリスト教徒による半島制圧後に表記や発音が少しずつ変化してアズレージョ(AZULEJO)の語源になったといわれています。
製法は陶器に類似しており、粘土板を正方形状に裁断し、1000℃の高温で60時間焼きます。その後、絵付けを施し、再度900℃で30時間焼いて完成します。絵柄パターン及び色彩も、15世紀にキリスト教徒たちによりクエンカ技法やラスター彩等の文化が継承されました。18世紀以降は、イタリア、オランダ等、他国との貿易交流により色彩豊かなマジョリカ、青一色のデルフト様式も流行しました。現代においては、街を彩るセンスの象徴として大切にされています。
色とりどりに装飾されたタイルは人々の心を魅了し、歴史的・文化的に重要な役割を果たしてきました。弊社では「南蛮菓子 ぽると」も長く愛していただけるようにと、アズレージョ柄に思いを託し、パッケージに使用しております。